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不透明な時代だから、キャリアプランは作らなくていいはほんとう!?

 

こんにちは。古賀ちぐさです。

ここ数年正解のない時代、先の見えない時代といわれるようになってきましたよね。

 

先日あるところで、「先の見えない時代だから、キャリアプランなんて考える必要はない」というニュアンスの記事を見かけました。

 

キャリアプランを考えてもそのとおりにならないのだから、その時々で判断すればいい

 

ということのようです。

また違う場所では「私はいつも直感だけで物事を決めていて、それがハズレたことはない」という内容も見かけました。

 

これらを見ると

 

別にキャリアプランなんていらないんだ!

自分の直感を信じればいいんだ!

 

と思いたくなりますが、ちょっと待って!!!!!

ほんとうに不透明な時代において、キャリアプランは不要なものなのでしょうか?

キャリアは予期せぬできごとによって決定されている

キャリア理論の中に『計画された偶発性(Planned Happenstance)』というものがあります。

 

これはクランボルツというスタンフォード大学の教授が提唱した考え方で、

  • 偶然におきる予測できない出来事からも自分のキャリアは形成される。
  • むしろ予期せぬ出来事を大いに活用すること。
  • 偶然を必然にすること

というものです。

 

これもまた、「キャリアプランはいらない説」を強化しそうな説に見えますよね。

だけど私はそうは思わないのです。

 

クランボルツの理論は「計画された偶発性」です。

単なる「偶発性」ではないんです。

 

計画されているということは、何らかの意図を持っているということですよね。

偶然起こることを計画するってどういうこと?頭が混乱しそうです(笑)

 

ただの偶発的できごとも自分のキャリア形成のちからに変えていくことができる。それは一人一人の主体性であり意識的努力によるものである。なぜなら、偶然的できごとがおきるその前には、自分自身のさまざまな行動が存在しており、その自分の行動が次に偶発的に起きるそのできごとを決定しているともいえるからである。

日本の心理学者であり臨床心理士でもある、法政大学の宮城まり子先生の著書『キャリアカウンセリング』の中で、クランボルツの理論について書かれている箇所です。

 

ここで大事なのは

  1. 偶然的できごとがおきるその前には、自分自身のさまざまな行動が存在している
  2. 自分の行動が次に偶発的に起きるそのできごとを決定している

という2つだと思います。

 

自分の行動が次におこる偶発的なできごとを決定しているのであれば、今の自分の行動は「意図的」に選択する必要があるってことですよね。

 

単なる行き当たりばったりじゃないってことです。

物事を選択する上での「軸」がなければ、迷子になるだけ

人生は選択の連続だ!とも言われますよね。

キャリアは人生そのもののことですから、やっぱりキャリアも選択の連続なんです。

 

それはどの会社に入るとか、会社員を続けるかフリーになるか、という大きなことだけじゃなくって、それこそ「今日会社をサボるのか、行くのか」「頼まれたことを引き受けるのか断るのか」といった日々の小さな出来事まで全部です。

 

そして何を選択したかによって、次の行動が決まるわけですよね。

Aを選択したらBという選択肢が現れるけれど、Cという選択肢を選んだらBは現れないとかね。

 

ということは、自分が「今」何を選択するかって、とっても重要。

ではどうやって選択するものを選べばよいのでしょう?

 

私はそれこそが「自分の中の軸」だと思うのです。

自分の中の軸って何?ってことですが、それは価値感であり、自分が目指したいキャリアのゴールのことです。

 

軸がないということは、その時々によって判断基準がブレるということなので、選択は行き当たりばったりになります。

たまたま行き当たりばったりが、うまくいくかもしれません。

 

行き当たりばったりがうまくいっている間は、「私は直感だけで大丈夫!」とか「目先のことしか考えてなくても平気」だと思うかもしれません。

だけどうまくいかなくなったらどうでしょう?

 

そこから挽回できればよいのですが、残念ながらどう挽回していいかわからず、迷子になっている人たちがたくさんいるように見えます。

 

勢いで会社をやめたけれど、次の仕事が見つからない

「フリーランス」にあこがれて独立したけれど、まったく稼げない

いろんな人のセミナーに行っているけれど、何も得られずセミナージプシーを続けている

 

私がSNSを使ってビジネスをしているからか、blogでもFacebookでもTwitterでも、こんな人たちをよく見かけます。

 

これは「計画された偶発性」なんかではありませんよね。

綿密に練り上げたキャリアプランは必要ない

だから私は「キャリアプランなんていらない」や「直感だけで物事を決める」という意見には大反対なのです。

 

ただ以前のように「綿密に練り上げたキャリアプラン」は必要ないと思っています。

 

綿密に練り上げたキャリアプランとは

  • ◯◯年後には△△になる
  • ◯◯年後には、××というスキルを身につける(資格を取る)

ということを細かく決めることです。

 

終身雇用の時代であれば、1つの会社の中で、どう成長していくかを考えればよかったので、細かなキャリアプランを立てることに意味はあったと思います。

正解があった時代でもあるので、必要なスキルや身につけるべき能力もハッキリしていましたしね。

 

だけど今は何が「正解」なのかわかりません。

それこそ1年前には最先端だったスキルが、あっという間に陳腐化されていきます。

 

そんな時代において細かく綿密なキャリアプランは、意味がないどころか自分の成長の足かせにもなりかねません。

そもそも細かく決めすぎると偶然を呼び込むこともできないですからね。

細かなキャリアプランは不要。でも自分の道標となる地図としてのキャリアプランは必要

先にも書いたとおり、これからの時代に細かなキャリアプランは不要です。

でも自分の道標となる地図は必要ですよね。

 

会社に置き換えてみてください。

社長から「これからは不透明な時代、正解のない時代だから、会社が何を目指すかも決めない。ゴールも決めない。とりあえず直感だけで物事を決めていきます」

 

と言われたらどう思いますか?

 

さすが社長!そうそう不透明な時代なんだから、目指すものなんてなくてもいい。この会社は安泰だ!

 

と思いますか?

私だったら、「あ、この社長もこの会社も危ない。さっさと辞める方法を考えよう」と思います(笑)

 

個人でも一緒ですよ。

自分が何を目指すのか、どう在りたいのかを決めることは大事です。

 

こっちの方向に歩くと決めれば、右回りをするのか左回りでいくのか、途中で寄り道するのか、それともまっすぐ進むのかは、その時々で決めればいいですよね。

 

キャリアプランはいらない

 

この言葉をそのまま文字通り受け取るのは、私はとっても危ないと思っています。

でもあなた自身がどうするかは、あなた自身が決めることです。

 

あなたはキャリアブランはいらない、不要だと思いますか?

それとも必要だと思いますか?

 


6/22に実施して好評だった対話会を7/3夜と7/5昼&夜にも開催いたします。

自分の軸を見つけるヒントが欲しいと思う方は、ぜひいらしてくださいね。

■働く女性のミニ講座①/働く上で大切にしている価値観を探ろう!
日 時:2019年7月3日(水)19:00〜21:00、7月5日(金)10:00〜12:00、18:00〜20:00
場 所:7/3および7/5午前は銀座周辺、7/5夜は大宮周辺(お申込みの方にお知らせします)
定 員:各回6名(最小催行人数:各回2名)
参加費:1,500円もしくは2,000円(税込み)
お申込:コチラからお願いいたします

※2,000円の会はドリンク付き。1,500円の会はドリンクがつきません
※7/3は古賀ちぐさ、7/5は児玉千織が担当いたします

この記事を書いている人

古賀ちぐさ
2級キャリアコンサルティング技能士/ODプラクティショナー。20年以上の会社員経験と人事管理職経験を活かし、「スキルや経験を武器に、会社員のまま自分らしく働く」ためのサービスを提供。2017年4月より、一部上場企業にて非常勤で組織開発の仕事にも携わる。人事経験は12年ほど。

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